Stable Diffusion

Stable DiffusionをGoogle Colaboratoryで使用する方法

Stable Diffusionは、ユーザーが入力した文字列に基づいて、手描きの絵や写真のようなリアルな画像を生成するAI技術です。

本記事では、Google Colaboratoryを利用してStable Diffusionで画像を生成する手順を詳細に解説します。

学習済みモデルのダウンロード

まず初めに、Stable Diffusionの学習済みモデルをダウンロードします。以下のリンクからstable_diffusion_256x256.zipというファイルを取得してください。

https://github.com/openai/stable-diffusion/releases/download/v0.1/stable_diffusion_256x256.zip

ファイルサイズは約2GBのため、ダウンロードには少し時間がかかる場合があります。

Googleドライブへの学習済みモデルのアップロード

続いて、ダウンロードした学習済みモデルをGoogleドライブにアップロードします。Googleドライブにログインし、「新規」ボタンを選択後、「フォルダ」をクリックし、「stable_diffusion」と命名してください。

新たに作成されたフォルダにダウンロードしたstable_diffusion_256x256.zipファイルをドラッグ&ドロップでアップロードします。アップロード完了後、ファイルを右クリックし、「圧縮解除」を選択します。圧縮解除されたフォルダ内には、stable_diffusion_256x256という名前のフォルダが存在し、これが学習済みモデルとなります。

Google Colaboratoryの新規ノートブック作成と学習済みモデルのマウント

次に、Google Colaboratoryで新規ノートブックを作成します。Google Colaboratoryは無料のGPUが利用可能なクラウドサービスで、以下のリンクからアクセスできます。

https://colab.research.google.com/

「ファイル」メニューから「新規ノートブック」を選択し、新規ノートブックを開いたら、「接続」ボタンをクリックし、「GPU」を選択します。これによりGPUが活用可能になります。

その後、学習済みモデルをマウントします。左側のメニューから「ファイル」アイコンをクリックし、「ドライブをマウント」を選択します。Googleドライブへのアクセス許可が求められたら、

「許可」ボタンをクリックします。「コピー」ボタンをクリックして表示されたコードをコピーし、それを新規ノートブックの最初のセルに貼り付けて実行します。「Enter your authorization code:」というメッセージが表示されたら、「Sign in」ボタンをクリックし、Googleアカウントにログインします。ログイン後、表示された認証コードを入力します。正しく認証されたら、「Mounted at /content/drive」というメッセージが表示されます。

Stable Diffusion WebUIのインストールと画像生成

最後に、Stable Diffusion WebUIをインストールし、画像生成を行います。Stable Diffusion WebUIは、ブラウザ上で直感的に画像生成が行えるツールです。以下のコードを新規ノートブックの次のセルに貼り付けて実行します。

!git clone https://github.com/openai/stable-diffusion.git
!pip install -r stable-diffusion/requirements.txt
!pip install flask-ngrok
%cd stable-diffusion
!python webui.py --model_path /content/drive/MyDrive/stable_diffusion/stable_diffusion_256x256/model.ckpt-1000000.index

実行後、以下のようなメッセージが表示されます。

* Running on http://127.0.0.1:5000/ (Press CTRL+C to quit)
* Running on http://xxxx-xxxx-xxxx-xxxx.ngrok.io
* Traffic stats available on http://127.0.0.1:4040



表示されたhttp://xxxx-xxxx-xxxx-xxxx.ngrok.ioというリンクをクリックすると、Stable Diffusion WebUIが開きます。WebUIでは以下のように操作します。

「Text」欄に画像生成に利用したい文字列を入力します。例えば、「動物」を入力します。


「Generate」ボタンをクリックすると、入力した文字列に基づいて画像が生成されます。画像生成には数秒から数十秒かかることがあります。

生成された画像は、「Save」ボタンをクリックすることでGoogleドライブに保存可能です。

保存された画像は、「/content/drive/MyDrive/stable_diffusion/generated_images」フォルダ内に格納されます。

「Text」欄を変更し、「Generate」ボタンを再度クリックすることで、新たな画像を生成します。

同一の文字列であっても、生成する度に異なる画像が生成される点にご注意ください。

以上、Stable Diffusionを用いた画像生成方法の解説を終えます。

本記事があなたのクリエイティブな活動に役立てれば幸いです。

Stable Diffusionで自由に画像生成を楽しんでください。